いい子でいたって忘れられる。 それなら、いっそ、 醜く嫌な奴になって 恨まれるような事をして、 一生 忘れられなくしてやる。 一生その人の心の中に住み続けてやる。 いつの間にか、そう思うようになった。 それなのに、こいつは、 勇人は無邪気にあたしを見つめる。 その目が、 怖い。