なんなのよほんと。 ちょっとでもときめいた自分に 驚いた。 違う。違う。そうじゃない。 何度もそう言い聞かせる。 横で「由那ー?どうしたんだよ。」 そう尋ねてくる勇人に気づいた時には 既に病棟から出ていた。 「別に。」 「ふーん… 散歩しよーぜ!」 昨日と同じ顔で言ってくるから つい笑ってしまった。 「はいはい。」