はぁ、気分のらないなぁ...
全ては莉愛のせいだっ!!
まず、どうやって告白するかだよなぁ。
ん~、どうしましょう。
休み時間を"嘘"のために使うなんて~...!!

高崎賢汰とは、去年も今年も同じクラス。
なんで嫌いかっていうと、あいつは顔は整ってるのに性格は最悪。
いろんな女の子が告白してきたのに全部無視。
もらったクッキーも友達にあげてたし。
もうほんとありえない!

だから私はあいつが嫌いなの。
絶対あんな奴好きにならないって思ってたのに告白!?
もうやるしかない。

「高崎賢汰!!」
「は?」

友達と話していた高崎賢汰は振り向いて少し怖い顔をしている。

顔整いすぎでしょ。

「何。」
「ちょっと来て!」

無理矢理掴んで、階段の裏に連れていく。
何から言えばいいのか...。

「こんなとこに連れてきてあんた何?」
「好き!」
「は?」
「好きなの!」

ちょ、ちょっと待て。
私は何勢いに任せて言ってるんだ。
そう思うと恥ずかしい...。
に、逃げるか?
逃げようと振り向かえった。
が、腕を掴まれて引き止められた。

「俺も」
「は?」
「俺も好きって言ってんの」

え、ええええええええええ。