自分の部屋に戻り、コートとアキにもらったマフラーをハンガーにかけた。




「あれ、これにも呪文が・・?」




微かに、マフラーから魔力が感じられた。



アキが魔法で取り出したものだからかな?




そのときは特に深く考えずにベッドに寝転んだ。




そんなことより家に帰ったアキが心配だからだ。




「帰るまで」はなく「帰ってから」を心配しなければいけないところが辛い。





さっきのバラの呪いの一件で、アキに呪いをかけたのが確実に身内の仕業であるということがわかってしまった。





なんでそんな、ひどいことを。




信じたくない。でも・・。




後をつけただけで呪いをかけられるなんて思ってもいなかった。