「っ・・たあ・・」
ミユウは家の前で転んで尻餅をついていた。
「なんで・・?」
中央区を出たあたりで転移をし、そのまま家に戻れるはずだったのだ。
家の主であるミユウとミナトには防護呪文が発動しないようになっているのに。
「これまでにはじかれたことなかったのになあ」
疲労もあいまって、よろよろと立ち上がる。
すると、ひらり、と何かが落ちた。
「ん・・?」
赤い小さな花びらのようなものだ。
「バラ、かな?」
なぜか、強い力に引き寄せられるみたいで目をそらせない。
ミユウは屈んでそれを拾おうとした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…