男は街の北方向、中央区に向かっていく。

並ぶ家一つ一つが大きく、威厳ある物になっていく。



やっぱり・・



男はその辺りで一際大きく、立派な屋敷へと入っていった。

門には今にも獲物を捉えんとするトカゲの像が二つ。



ミユウはと言えば、家から5mほど手前で男を見送るので精一杯だった。


屋敷の敷地に入り、門まで10mといったくらいからいから敵除けの呪文がミユウの行く手を阻んでいたのだ。