真夜中の魔法使い




もしこの予想が正しかったとしたら、相手はアキにとって完全に敵とは言い切れないのだ。


なんてややこしいのだろう。


もしかして、お兄ちゃんも同じ考えで「到底敵わない」と言ったのかもしれない。



「はあ・・」



もし、もし、アキの家族の中の人がアキの命を狙っているのだとしたら・・


心休まるはずの家なのに。


アキは家でどのように過ごしているのだろうか。

ネックレスに触れたときの痛みが蘇る。