「そう、かもね。」


今度はお兄ちゃんの言うことはもっともだ、と思った。



確かに、冷静に考えて見ればあの賢く強い魔法使いがなにも計画していないと考える方が不自然だ。


それなら足手まといになることだけは避けたい。



「また転がり込んできたら助けてやればいいんだ。」



疲れた表情のお兄ちゃんを見ていると、どれだけ心配をかけてしまったかを実感して心が痛んだ。



「うん。そうする。」




待ってる間にだって、色々出来ることはある。



そう思うと不思議と落ち着くことができた。