真夜中の魔法使い




アキは夜の惨劇が嘘のように、穏やかに笑う。



「なんでミユウが謝るの。」



揺れる金の髪を見ていると、自然と気持ちが落ち着いた。




「ふっ・・そうだね。
アキ、具合はどう?」




差し出してくれた手を取って起き上がる。



「うん、二人の治療のおかげで元気いっぱいだよ!」



ちらっと首元を見ると傷が・・






「きっ消えてる!」





あまりの驚きについ、声に出してしまった。