真夜中の魔法使い




「ーーミユウ!」




目を開くと目の前には金髪。



夢の中で走っていたせいか、まだ心臓がばくばくいっている。




「涙まで流して、どうしたの。」




アキが優しく拭ってくれて、初めて自分が泣いていることに気がついた。




「ん、ごめん。」




なんと言っていいかわからず、謝ってしまった。