真夜中の魔法使い




「ううっこわ・・」


空が白んでいく中、ミユウは自分の部屋で呪いに関する書物を読んでいた。



様々な方法で人を痛めつける呪いが書かれている。


どうしてこんなに残忍な方法を思いつくのだろうか。全く趣味が悪いったらありゃしない。



身震いをしてページをめくる。


あまり頭に入れたくない内容に加え、外から聞こえてくる鳥のさえずりが子守唄のようだ。


夜にバタバタすると、流石に眠くなる。


でも、このまま寝たら絶対嫌な夢を見てしまうから起きていないと・・




そう思いながら、欲求にあらがえずに椅子からおりて床にうずくまる。