真夜中の魔法使い




慎重にアキをベッドに運び、毛布をかけようとして、ハッとした。


アキの首元が、赤くただれていたのだ。




「これは・・」


恐らく、ネックレスのせいだろう。



「ちょっとだけ、ごめん。」



よく確認するため、シャツのボタンを外す。



チェーンの先にはトカゲを型どったチャームがついていた。



どちらかといえば中性的な顔つきのアキには似合わない。



赤いただれは、ネックレスの形通りについている。



「なんらかの呪い、かな?」