真夜中の魔法使い




「は、はやく部屋で休まないと。」



「うん。」




結局アキは離れてくれず、そのままミユウの腕の中で眠ってしまった。



「まったく・・・」



ミユウはそっとアキを床に寝かせ、杖を取り出した。


浮遊呪文をかけてアキを隣の部屋まで運ぶ。




お兄ちゃんが準備してくれていたのか、灯りがついており、ご丁寧に空調もバッチリだ。




「それもそうだよね。お坊ちゃんなんだもんなあ。」