月明かりに照らされた彼女の頬を、一筋の涙が伝う。



夜空には、明るい月に負けじと、多くの星ぼしが競うように輝きを放っている。



そっと



そっと頬の上に白い花びらが舞い降りた。


・・お花?



手のひらに乗せると、月の光を受けてキラキラと輝くそれは、この世のものとは思えない美しさだった。



「きれい・・。」




思わず声に出してしまうほどの魅力を放っていた。