「こら。勝手に出てくるなと言っただろう。」



「だってー。寝てるのも疲れるし。」



ミナトに注意されて、アキは心底不満そうだ。だけど、もっと重大な問題があった。



「あの、あの、なんで?なんでそんなに元気なの!?」




驚きすぎて涙が出て来てしまったじゃないか。



「ええっそんな。
ミユウ泣かないで!僕、幽霊とかじゃないから!」


焦っているのか意味不明なことを言いながら慌てて駆け寄るアキ。




「元気だから。安心して?」



優しく涙を拭ってくれているのだけれど、それでは間に合わないほど涙が溢れてくる。