「あんな騒ぎを起こしてここまで来たのにな・・」
「それについては気にしなくていい。
お前がやらなければ俺が同じことをしていただろう。この後騒ぎを収めに行くから心配するな。」
特に返事を期待していなかったのにも関わらず、弁護までしてもらって少し面食らってしまった。
「ごめんなさい・・」
ハルトは再びフッと鼻で笑う。
今度は何を今更とでも思っているのだろうか。
そんなことを考えていると、先ほどの爆発を凌ぐほどの大音響が辺りに響いた。
すかさずハルトが扉の近くにいたミユウの腕を引っ張り、壁と自分の間に押し込む。
ドスッと言う音が聞こえた。
視線を横にずらすと、扉が吹き飛んだようで、反対側の壁にぶつかって真っ二つになっていた。


