「えっ?」 なぜだかサッと体温が下がるのが感じられた。 これだ。 モヤモヤの正体はこれだったのだ。 「この前話していたレオンハルト家の系譜よ。」 「アキの家が・・ でも・・前に本を読んだ時、フレッチャー家は王族の側近を務めてるって書いてありました。」 本の記述とナツキさんの言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡っている。 「金融業を行う時はレオンハルトの名を使っているからじゃないかな。」 「なる、ほど・・」