『ーーみんなそんなものだと思うよ。 家族であっても。みんなその人の一部分しか知らない。 その人の全てを知ることはできないのかもしれないね。』 「なんか、少しさみしい。」 『ーーそうも言えるかもしれないけど。 知らない部分があるから一緒にいたいって思えることもあると思うよ。』 さっきから子供のような発言ばかりしている私に対して、アキはまるで初等部で習っていた先生のように丁寧に話してくれる。