「悔しい・・・」




「ハハッ・・僕も勝てたとは思ってないよ。


ところで、なんでこんなことしたのか聞かないの?」




「なんで?」




完全に戦意喪失したミユウは杖から手を離して両腕で膝を抱え込む。





アキはまた溢れ落ちるように微笑みを浮かべた。





「よく聞いてくれました。




ミユウを夜の空へ招待しに来たんだ。」