これが呪いなら完璧にやられている。 相手の目を捉えることが、相手に漬け込む第一条件だから。 自分の度々の失態にため息をつきながら手を差し出す。 こうなったら、やけくそだ。 「ありがとう。君の名前は?」 少年はなぜかお礼を言うと、ミユウの手に触れることなく、花びらをミユウの手のひらに落とす。 怖がっているミユウに気をつかったのだろうか。 「ミユウ」 「ミユウか。よろしくね。」 そう言うとアキは大仕事を終えた後のようにベッドの向かいの椅子にドカッと座り込んだ。