いつからか、眠るのが難しくなった。 昔から寝る前に本を読むことが好きだった。 本を読んだまま眠りの世界に旅立てば、きっとその先に本と同じ世界が広がっていると思ったから。 小さい頃はいくらも読まないうちにぐっすり眠ってしまって、起きた時には見ていた夢の内容なんて覚えていなかった。 いつもそれが悔しくて、朝起きるとお母さんやお父さんに不満をぶつけたりなんかしてた。 でもあの時はそれで平気だった。 目覚めれば幸せな朝が待っていたから。