春の短編集。

あーくん、あーくん


最後にするね。


あーくんのためにも


自分のためにも


これからはお互い別の道を進むことになるんだね。




好きだよ。大好きだよ。


「ふ…ぇ…好きだよぉ…」


溢れ出る涙、流れていくのは君への情


滲む視界で捉えたのは


目の前で立っているあーくんだった。