イケメン不良の弱点

「叶音の反応かわいすぎっ宮部先輩のことがどんなに好きかが伝わってくるわぁ」

美由はまだにやにやしている。

「私の片思いなの。絶対に他の人に言わないでよ?」

きっと睨んだ私の顔を見て、美由は笑いながら背を向けるのだった。


『きゃぁ〜!!』


いきなり黄色い声が聞こえてきた。

その方向に目を向けると、少し長めの茶色の髪の隙間から3つのピアスを覗かせる男が女子に囲まれていた。