「あ、あの…何の用??」
「俺、運命感じちゃったんだよね…君に」
ほら、こういう感じ。
クソうぜーしナルシスト感半端ないし、自惚れ王子って感じ。
ってか
「何言ってんの?は?ちょっと意味わかんないんだけど」
「君の名前と俺の名前に"あお"って入ってるでしょ?まずそこに運命感じたじゃん??」
まだ言ってることがまったく理解できないけど、まぁとりあえず聞いてやろう。
「次に、廊下に出るといつも君からの視線がすっごく伝わってヤケドしそうなんだよね」
髪をさらっとさせるんじゃないよハゲ。
「それにほら、俺ら美男美女だからさ、お似合いだと思うんだよね…」
うん、キモ。
「あたしとあんたの名前に入ってる"あお"って字はまったく別な字だし同じ意味とは思えないんですけど??」
何か言いたそうだが今度はあたしに言わせろ。
「あとさ、あんな廊下でキャーピーキャーピー騒がれて花咲かせてたら誰だって見るわボケ!!そしてあたしは美女でもないし、あんたを美男と思ったこともない!!!顔だけイケメンなんて美男とは認めない!!よって、あたしはあんたに運命なんて感じない!!!」
と、言いたいことをぶちまけた。

