しばらくしてから下に有る桜の木を見た。桜は静かに光を放っていた。

『どうやら、時白と他の神々を連れて来たようだ』

歳三は驚いて私を見た。

歳三「なっ?!」

すると光が消え、神々が現れた。

時白「先程ぶりです。それと、皆様を連れて来ました。」

騰蛇「久しいな緋桜、前は咲耶が居た時に会ったからなぁ」

咲耶とは私の選んだ現代の巫女だ。

歳三「さくやとは?」

『咲耶は…我の選んだ現代の巫女だ』

歳三「げ…現代?!」

そう言えば私、彼等に言うのすっかり忘れてた。

神で有りながらすっかり忘れて……
情けない。

まぁ今回は私が悪い。

『すまない、すっかり忘れてた…
我と那岐紫乃は現代、この時代より先の未来から……来た』

歳三は驚いて居た。
まぁ普通はそうだな唖然を通り越して
(゜д゜)だよね。

歳三「お前…未来から……来たのか?」

『そう、でも来たと言うのは少し違う、我達は時白に時の神に連れて来られたから』

すると歳三は私の肩を掴みながら揺さぶった。

歳三「お前なっ?!何故言わなかった!?」

『言っても信じぬだろうと、勝手に
判断した、どっちらにしろ我は今の今迄すっかり忘れてた……すまない』

歳三は肩から手を離し、その場で顔を伏せた。

歳三「わ…忘れてたって……お前…
…ハァ-もう良い、呆れて何も言えない」

『すまない』

時白「わたくしの所為で、ごめんなさい緋桜様」

『いや、悪いのは全部私の所為だし、時白の所為では無い』

すると騰蛇は私を見て微笑んだ。

騰蛇「お前…変わったな……
昔は感情の解らない表情だったのに
いつの間にか……豊かに成ってる」

『私には那岐や紫乃が居るからな、
それに……この時代に来て少し変われた』

騰蛇と時白は互いに向かい私を見た。

歳三「…おい、お前自称は私か我どっちだよ」

『フム、中の良い神達なら私だな、
だが……もう面倒くさいこれからは私で行く』

歳三は何故か頷いた。

水姫〔水を司る神勿論緋桜の飲み仲間〕「どっちでも良いから早く飲もう」

水姫の手には酒の入っている大きなビン、正確には筒状な物を持っていた。

『やれやれ仕方ない、トシも共に飲むか?』

歳三は頷きその場に座り直した。

来て居る神々「よっしゃぁ、いっぱい持ってきてるからな、一杯飲むぞ!!!」

私は溜息を吐き出し呆れ顔で杯を持った。すかさずに、時白は杯にお酒を注いだ。

『ありがと時白』

私は杯を飲み干した。ソレを見ていた歳三

歳三「次は俺が入れてやる」ニヤリ

私はこの時歳三が何かを企んで居ることは分かり切っていた。

『何を企んでいる?』

歳三「何も無い、ただお前と勝負を使用とな」

『馬鹿か?此処に居る神々達もお酒等で酔わんぞ?』

歳三は笑いながら杯にお酒を注いだ。

歳三「良いから良いから、普通に飲んでも良いからさ」

私は渋々杯を飲んだ。