私は彼の胸に顔を埋め彼の着流しの裾を掴んだ。

『解らん、何故か無性に悲しくなる』

土方「そうか、……しばらくこのまま居てやる。」

『すまん』

…………………………………


土方「もう良いか?(理性が効かなくなる」

『あぁ、すまんな…』

私は彼から身を離した。

土方「気にするな、人恋しかったんだろ?」

私はクスリと微笑み迄月を見上げた。

土方(ヤベェ、マジで綺麗な微笑みだ…理性が壊れそうだ)

『そうかもしれない、あの頃を思い出すとたまに……』

土方「あの頃って?」(我慢我慢我慢我慢我慢)

私は両手を後ろへとつき、少し身体を後ろへと傾けた。

『もう随分前の事だ…我には…沢山の仲間が居た。……そして半分以上の仲間、神達が…………………死んだ』

土方「っ?!」

彼はびっくりしていた。

『あの頃の我はまだ人間を信じられた。……しかし……時の権力者は…
我達を放って置かなかったんだ…我達はその時の権力者に…仲間を殺された、神自体が死ぬ事は無い、でも…
奴等は〔神殺しの剣〕を出して来た
我達はそれでも闘った…………
生き延びたのは………ホンの一握り
………………………………………
……我は……時の狭間に身を投げた
……それでも……我は…我だけが…
生き延びてしまった…………………
此処に居るとあの頃に居た仲間達を
思い出す………酒に溺れても………
思い…………出す………』

土方「確かに俺だったら辛ぇな、でも
お前は生きてる、此処に俺の横で、
人は誰しも行き急いで見える。
でも神はちげぇだろ?人は…みんな
一生懸命生きてる。お前も、生きたらどうだ?」(俺には緋桜の苦しみが解らねぇ、でも、生きて居てほしい…
そうか、俺は……緋桜が好きなんだ)

『だが、我には護らねば為らぬ者が多々あるでな、何方にせよ、我は生きて行かなければ成らない。』

土方「…神ってよ、誰か愛しちゃ行けないのか?」

『駄目って訳じゃない、ただ……
誰かを愛したら…眷属に成らなければ成らない…それが神天の理』

土方「…詰りは、人が神に成るって事だな?」

『…そう…だからかなぁ、我は出来るだけ、人の関わりを経ってた……
でも、那岐や紫乃を知った……そして……土方殿達に逢ってしまった…
人も悪くないと………』

土方「…そっかそっか……人も悪くないと思ってくれたか。
話変わるが、お前何で俺を殿付け?
土方でも歳三でも良いから殿を付けるな!」

私はそんな風に言う彼を笑った。

すると彼は私を見て顔を赤く染めた。
そしてゆっくりと顔を近づけ、
私の唇と彼の唇が合わさった。

私はこの時自然と目を閉じた。

『……っん…』

彼は私の唇から下へ舌を舐めながら降ろして行った。

土方「……ん…」

『……あっ…だ…駄目や…めろ…と……し…』

土方「クククク、気持ち良いか?」

私は彼を見て胸に手をやり、強く押した。

『止めろと、言っただろ!』

彼はびっくりしながらも私を見て笑って居た。

土方「わりぃな、でも気持ち良かったろ?(お前も感じたハズだ」

私はムッとして彼を睨み付けた。

『貴方は女に慣れてるでしょ、我を馬鹿にしてるのか?(悪笑』

この時トシは寒気を覚えた

歳三「わりぃ、本当にわりぃ」

私は反省して居る彼を見て顔を近づけ触れるだけのキスをした。

『我は好きでも無い者と共には出来ん、それに……好きに成れば眷属にしなければ成らなくなる、……』

土方「…そっか……て言うか、
俺は振られたのか?」

私は彼を見て微笑んだ。

『さて、どっちでしょ?
何方にせよ、我は出来るだけ眷属は創らない、どうしてもって時だけ。』

私は真剣な顔をして居たのだろう彼は驚いて居た。

私と歳三も静かに縁側に座って月を見上げた。