『おはようございます。』

いつも通り、チャットを開いて私は文字を打った。
世流って名前の私が、それを吐く。

すると、偽りの名前の仲間が口々に挨拶を交わすのだ。

小さな世界だと思った。
でも、私にピッタリだった。

『おはよう、世流さん』
『世流さんおはよ!今から私仕事だわ』
『いってらっしゃい、39さん』

今日は39さんとシマさんがオンラインなんだなぁ。

『いってらっしゃい』

私もシマさんと同じように、39さんに声をかける。
39さんが退出しました。と画面に表示が出て、私はシマさんと二人きりになった。

『また私達だけですね』
『そうみたいですね』