「...やっぱ、いい」


「えー、なんだよ!気になるだろ!」


「いい」


「ダメ。俺が気になるから良くない」


「あたしがいいからいいの」


「良くない!」





...どうして、訊こうと思ったんだろう。
どうでもいいのに。








「......彼女、さんと、どうなった?」











好きでもなんでもないんだから、そんな事、訊いてどうするのよ。



暫くの沈黙。

雨の音が、さっきよりも大きく聴こえるのは、気のせい?




この間は、一体なに?


妙に緊張して、心拍数が上がっていく。