少しずつ帰る人の波が途絶えてきた頃。 待っていた人たちが来た。 「あ、すずーっ」 今日は私から声を掛けた。 私の声に反応してすずがこっちに向かってくる。 同じく部活をほったらかして遥もグラウンドから下りてきた。 「また高梨くんの応援? 仲良いね!」 「すずたちだってそうじゃーん。」 出来るだけ自然にすずの肩を小突いた。 「えっと…… 柴崎くんは……すずのこと ちゃんと好き??」 って、 うわー!! なに聞いてんだぁ! とりあえず会話したくておかしなこと聞いちゃったよ!