「すずおはよう。」 「おはよっ。 あ、今日雰囲気違う!可愛いよ。」 「エヘヘ……ありがとう。」 私は今、あなたの彼氏を略奪しようとしています……。 なんて言えない。 「それに二人で一緒に来るなんて、 本当に高梨くんとラブラブだね!」 「途中で偶然会っただけだし……。 アイツ『可愛い』とか言ってくれないんだよ?」 「男の子はそういうものなんじゃない?」 そういうもの……か。 チャイムが鳴り、 私は自分の席に戻った。