すず、 それは贅沢な悩みって言うんだよ。 私からしたらすずたちの初々しい感じの方がよっぽど羨ましい。 「……オイ、そろそろHRの時間だぞ。」 遥の声で我に返る。 「あ、そろそろ戻ろっか。」 「うん!二人ともお幸せにね!」 すずの言った容赦ない言葉。 それはすずが遥のことを何とも思っていない証拠だった。