「あ、遥っ」 「よっす」 駅に着くと、既に遥が壁に寄りかかって待っていた。 今日はいつにも増してカッコいいっす…… 「どっか行きたいトコとかある?」 あ。 可愛い、とかないんだ。 さすがにそれはないよね……。 「今日は……あんまり遠出じゃなくて、 近くていいからゆっくりしたい。」 「分かった。」 いつもより優しく微笑む遥を見て、 思わずポーッとしてしまった。