「お前のことここまで運ぶのめちゃくちゃ大変だったんだぞ。」 「えぇっ、やっぱり倒れたの!?」 「そうだよ。 自分の限界くらい把握しとけ。」 「だって……」 ていうか今何時!? 勉強しなきゃ。 お母さんは? まさか遥のこと知られたの? なんか恥ずかしい。 今は、夜の7:00だった。 「とりあえず、もうあんま勉強すんな。 お前の母さんいつ帰ってくんの?」 「分かんない。 いつもならもういるんだけど……」 携帯を見てみると、今日は遅くなる、という内容のラインが入っていた。