「大丈夫だっつの。 意外となんとかなるもんだぜ?」 「ならないよ……」 「じゃあデートもなし。」 「い、意地悪……」 「文句言う暇あったら勉強しろよ。」 「っっっ!!!」 遥のバカバカバカ!! もういいもんっ やってやるよ!! 「決心したか?」 「バカぁ」 「ハイハイ。偉いね。」 遥は私の頭をクシャクシャに撫でた。 「帰るぞ。」 「分かったよ……」 私は先に歩こうとする遥の人差し指をそっと握った。