「……バカ……。 『いつも通り』が『ヘーキ』とは限らないじゃん。」 「…… どーゆう意味?」 「…… ホントバカ! 私がいっつも遥にドキドキしてるってこと!!」 私がそう叫ぶと、 遥は珍しく驚いたような顔をした。 「そっか……そっちか。」 そっちだよ!! ビックリしたでしょ! 私の気持ち悪さに!! 「もういいでしょ。早く行こ。」 私が中庭を出ようとすると、 急に遥が私の腕を引っ張り、 私は危うく転びそうになった。