「……はは。顔真っ赤。」 「またそうやってからかう……。」 そう言うと、遥は優しく微笑んだ。 ああ…… 笑うの反則。 好きだな。 好きだなぁ。 「は、遥さま……。 少しだけ……手を…… 繋いでもいいですか?」 遥に触りたいっっ いや、引かないで下さい。 本当はぎゅーってしたいけど我慢してるんだよ? 「気持ち悪っ」 そう言いながらも、 遥はポケットに入れていた手を私に差し出した。