「何言ってんの?」 不良は私との距離を少しずつ詰めていく。 え、 この人何しようとしてんの……? 「今から俺と飯でも行かね?」 「い、いいです……」 ニヤニヤした顔に恐怖を覚える。 なんで離してくれないの……? 私は遥を探さなきゃいけないのに。 「離して下さいっ」 「無理。」 「離して! 嫌だ!!」 その時、 潤んだ視界に見慣れた背中が飛び込んできた。