すずの提案通り、
私と遥、すずと柴崎くんで分かれて観覧車に乗った。
「では、いってらっしゃーい」
係の人に見送られ、ドアが閉められた。
「……ねぇ、すずと一緒じゃなくて良かったの?」
「さすがに悪いだろ。」
「そっか……」
私、自分のことばっかり考えてる、って思われたかな……。
違う……のにな……。
私はただ、遥が嬉しければいいって……
遥が、幸せになればいいって……
「なぁ、芹。」
「ん?」
「お前……
俺のこと好きなの?」
「は、っは、ハァァッッッ???
な、なに言って、す、好きじゃねぇーよ!」
私は死に物狂いで否定した。



