『柊~!!』 大きく手を振りながら、全力で走る。 柊も、バスから大きく手を振っている。 『柊~!! バイバ~イ!!』 柊の手を振る幅が、どんどん大きくなっていく。 『また、絶対会おうね~!!』 あたしは走りをやめ、口に手を当て叫んだ。 柊に聞こえていたかはわからない。 でも、ちゃんと伝わってると思う。 バスはだんだん小さくなり、次第に見えなくなっていく。