「帰るぞ」

「え?でも楓ちゃんたちは?」

「そのうち起きるだろ」

「でも…」

「じゃあ起こせ。大和も起こすから」


なかば仕方なくといったふうに千種は大和くんを起こし始めた。



「あー、おやすみ」

「何言ってんだよ。早く起きろ」

「んー…じゃあおはよー……?」

「だから……って寝るなよ」


千種と大和くんの会話?を聞きながら
二人を起こしてタクシーを呼ぶ。



「大和くんもタクシーですか?」

「うん~そうするよ~」




そんこんなで無事に酔っぱらい3人をタクシーに乗せた。



「……帰るか」

ぽつりと千種が呟く。


会計を済ませ、出入口にかかった暖簾を潜ると……



「わあ~」

長身の男の人とぶつかった。


「ごめんなさい!!」

咄嗟に頭を下げて謝る。



「大丈夫か?………って、、伊月?」