悪魔の笛

仲間っていうのはさっき眠すぎてみんなに話してなかったんだけど実は彼女、山口 葵と私、神風 零は怪盗つまり悪く言えば泥棒をしているの。
私の怪盗の名前は「Z」だけど彼女の名前は「α(アルファ)」。葵の家は代々怪盗をしていて葵はその12代目。
私は3年前に急にいなくなったお父さんを探すためにこの仕事をしているの。

「零ものすごくねむそうだねー。昨日の仕事で何かあった?」

彼女のいう仕事っていうのは盗みを働くこと。
変な事をいって他人に私達のことがばれると少しやっかいなことになるからわざとそう言うんだけど…。

「うん。いらん邪魔がはいってきちゃってねww」
「えー。零を苦戦させるとはなかなかのやつってことね。」

一人で納得する葵。いや、納得されても困るんですけど…。

「で、何があったの?確か昨日は麹町の宝石店で仕事するって言ってたよね?」
「うん。目的の物を取るまでは普通に順調だったのに…。」