この声……。春…。元気だな。相変わらず。 「は、はぃ!」 陸斗。ビビりすぎ。 「お前総長か?」 「はい。」 怖い…。気づかないで!お願い!!! 「ほぉー?ここは乱王の幹部の集まりか……ん?そこの女はお前たちの姫か?」 ギクッ 良かった…。帽子被ってて… 「違います、姫じゃないです。」 「じゃーなんだ?誰かの女か?」 「ち、違います。」 「?おぃ。そこの女。顔上げろ」 ビクッ 春に気づかれたくない… もぉー、いいか…いつかはバレるし… パサッ 帽子を取って春の方を向いた。