「理穂ー。今日一緒に帰ろー」



「うん。帰ろー」



始業式も終わり、HRも終わり下校の時間だ。




「ねえ、まだ海翔のこと諦められないの?」




「う……ん」




「海翔以外にも男は居るよ?」





「でも、海翔って言う男は一人しかいないよ?海翔は私に元気や笑顔くれるの。



そりゃ、今まで好きだから辛い事も悲しい事もあった。




でも、私にそれ以上の幸せをくれた。




確かに叶わない恋って分かってる。



でも、いつか振り向いてもらえて、隣で笑い合いたいなーって期待してるの



だから、私は諦められないの





諦めたいとも思わないしね」






「本当、理穂には叶わないや



頑張ってね?応援してるから」





こうして、今日の下校は海翔の話で私が一方的に話して帰った。