「いってきます」


今日もいつもとおなじように家を出る。


7月の太陽がジリジリとコンクリートを焼き付けて、


「はぁ…」


重たいため息をつきながら、私は歩きはじめた。




すこし先に夏休みに突入している小学生
を横目に、私はバス停を目指す。



目的地に着いたころにはもうバスは来ていて、私は慌ててそれに乗り込んだ。


すると、


「おはよ、海香」