「ごめんな城ヶ崎勝手に推薦してー」

「でもほら城ヶ崎まだクラスに馴染めてなさそーだしこーゆ仕事したらさ
早く溶け込めるかなーって」


超余計なお世話なんだけど


関わらないどころか


ガッツリ2人っきりなんですけど

「てゆーか大丈夫なの?
春川君バイトあるんじゃないの?」


それを言うと確実に焦ったような
態度をとった


忘れてたんだ

天然なのか?


「もし、見張りのつもりで
こんなことしてるんだったら
私誰にも言わないけど....」


「そんなんじゃないって!」


「俺が城ヶ崎を誘ったのは
城ヶ崎ともっと喋りたかったから
見張りなんかじゃないから」

そう言って私をあの瞳で見つめる


やめてよ.....

そんな、そんなやめて.....


「それにさ、城ヶ崎もっとニコニコ笑えばきっと友達もでき....」

「私美人なのよ」

あまりにもズバッと言ったので春川君も
少し引き気味だった


「しかも、優しそうな美人じゃなくてエロくて意地が悪い最悪な方の美人。」

自分で言うのも恥ずかしくなること言ってる


美人なんて人に言ってもらうものだけど


「そんな私がニコニコ笑ったって
また男を誘ってるって噂されるのがオチ」

だから、もうかまわないでーーー......


「春川君には悪いけど
私はあの人たちと笑って過ごしたくなんか.....」


「優しいんだな城ヶ崎は」


「は.....」


「あ、トイプードル」

そんなことを言うから

私が辺りをキョロキョロしていると

「なんてうっそー」

はぁ!?!


「あまけにピュア!」

「周りの勝手なイメージに自分を無理やり合わせるなんてそんな優しいことしなくていーのに」


「城ヶ崎は優しくていい奴」


またあの目をする

「俺は自分で感じた方を信じるよ
噂んなんで噂だから。」


やめてよ。

頭が狂う

調子が狂う


「俺には城ヶ崎がそう見えるよ」