「はぁ…」

高校に向かっている途中、私は大きな溜息をついた。

ブゥゥゥオォォォォン!!!!!!

すると車の中で聞いた音と同じバイクのエンジン音が背後から聞こえた。
それもだんだん近づいてくる。
私は無意識に振り向いた。
乗っているのは一人だけ。
それも私と同じ高校の制服を着ている人だ。
バイク登校なんて初めて聞いた。まあ、高校にバイクで来るなんて普通、認められてないか。
私はバイクを気にせず正面を向いて再び歩き出した。
すると、通り過ぎるのかと思ったバイクが私の真横で止まった。