「せっかく拓真を追いかけて、この学校に来たのに…。拓真に好きになってもらいたくて ここまで頑張ってきたのに…」


「こんなことって…ないよね…」



高校生活を楽しみにしていた分、目的を見失った今これからどうしたらいいのか 全くわからなくなった。



「拓真…。」



麗華は、しかたなく自分のクラスを探して 教室に入った。



麗華のクラスは5組。



自分の家から離れた高校を選んだ麗華には、知ってる友達もいなかった。



周りの子は、同じ中学から来た子が多いようで、もうグループが出来始めていた。