私は

去年と同じクラスの同じ席につくと

すぐ体育館へ移動となり

先生たちの長ーーい話が始まった。


始業式が終わると

廊下に貼りだされてるクラスを

見に行った。


園田…園田、あっ、あった！


A組だ！


「なみー、何組だったー？」


「C組だよー！ひなはー？」


「おーまいがー。　A組だよー。」


「えーー、ひなー！」


そう言って私も菜美の名前を呼びながら
ハグを返した。


戸谷田 菜美（とやた なみ）は

中学からの私の大親友だ。

去年は同じクラスだったのに…。

クラスが違っても、


この友情は壊れないよ


とか言っておいおい泣きながら笑った。
　

「おいおい、

　一生の別れかよ。」


とこちらに向かい笑いとばしてきたのは
蒼井 優（あおい ゆう）。


私とあおとあと一人。
城崎 瞬（しろさき しゅん）。


この3人は、今時珍しい幼稚園時代からの
幼なじみなのだ。


「蒼井よ、君はこの素晴らしい友情
　がわからないのかね？」


と蒼井の肩に手をおいて私も言い返してやった。


蒼井は妖笑して、

「ばーか。
　
　同じ学校なんだからいつでも
　
　逢えるだろ？」


パコッ。


なんか音がすると思って上を見上げると
瞬が蒼井の頭を叩いたみたいだ。


「バカはお前だろ。」


と瞬が笑う。


「いって。

　突然現れるなよな。」


「気づかないお前が悪い。」


なんて言い合ってる。


2人とも仲いいんだか悪いんだか。

いつも一緒にいるような気がする。