弟妹達3人も話すとととても喜んだ。
 

だって会うの久しぶりだもん。


やっぱり嬉しいよね。


弟妹も会えなくて寂しいはずなのに
文句ひとつも言わない。


弟妹も自慢の兄弟。


朝から調子乗りすぎたせいか、

作りすぎちゃって、家を出るのは

いつもより遅くなっていた。


家を出ると、

目の前には蒼井が立っていて


「おせーよ。」


なんて私に文句を言う。


え?!


「今日待ち合わせしてたっけ…?」


「してなくてもあんな話聞いたら
 心配になるだろ。

 1人で行きたいなら別にいいけど。」

そう言って先を歩く蒼井。


心配してわざわざ迎えに来てくれたんだ。


蒼井は、口調悪かったりするけど

なんだかんだ優しいやつ。


そんなところにキュンときちゃってる私。


もう、私ほかの人とか好きに

なれないんじゃないかななんて思う。


きっとそばに蒼井がいるから

安心しちゃってるんだ、私。



「やだ!
 一緒に行く!」


っておいおい。


私が考えをふくらませている間に
ゆずが先に答えていた。


そうそう。


私の家で遊ぶこととかも

少なくなかったから

蒼井とゆずは顔見知り。


顔見知りって言うより、

蒼井にはすごく懐いてる。笑


「じゃあ、いきますか笑」


そう言って歩いていると、


「蒼井、肩車、肩車!」


ゆずは肩車が大好きだ。

私にはあんまりわがまま言わないのに

なんでか蒼井にはわがままで笑


蒼井はひょいと軽々ゆずを持ち上げ
肩車をした。


それからは、他愛もない話で

まぁ言っちゃえばほとんどゆずの話。


話し出したら、止まらない
というように次から次へと話していく。


ゆずを送ると2人で電車に乗って。


お母さんから連絡来たこととか
今のクラスのこととか話した。


なんだか、付き合ってるみたい。


なんて夢を見るけど、すぐさめる。

 
駅につくと瞬に会って合流。


「なんで俺も誘わないんだよー。  
 
 ゆうだけずるいー。

 ケチ、バカ、変態~。」

「なんだよ、変態って。

 お前と違って俺は変態じゃないから。

 お前連れてくとうるさいからだよ。」


なんて蒼井はもっともなことを言う。


「えー、一緒がいい!

 もう、うるさいんじゃなくて

 明るいって言ってほしいね、

 ね、ひなch…」


「うるさい。」


そう言って蒼井は口を手で抑える。


「まぁまぁ。」


朝から騒がしい奴らだ。


「でもまぁ、元気そうで安心した。」


別れてクラスに入る間際
そう言って蒼井が笑った。


そんな蒼井にドキッとしてる自分が
いる。