そんな時間も過ぎ、陣痛が激しくなってきて、でも子宮口の開きが遅く、陣痛剤を射ってやっと分娩台の上に行けた。
この時は、まだ立会い出産が出来なくて、1人で陣痛に耐えていたんだ。
こんなにも痛いのに、もう出てきそうなのに、まだまだ産ませてもらえなくて、1人でずっと叫んでた。
「痛い、腰が割れる!」
それを聞きつけて、助産師さんがやっと来てくれた。
いろいろが初めてで、本当に大変だったけど、生まれてすぐの美友の顔を見て、
「鼻がパパにそっくり」
笑みがこぼれたよ。
「無事に産まれてきてくれてありがとう」
今までの不安が、感動の涙と共に流れていった。

